黄金の林檎と、その神話

既出のメガリス同様、黄金の林檎も神話に出てくるもの。
（瑠璃硝子の蜘蛛、ティンカーベルは神話に無かったと思いますが…）
ついでなので、こちらに調べたことのメモを残しておきます。

時期的に遅すぎる感もあります。
既にどこかで話題になっているかも、ですね～。


黄金の林檎を三勢力で奪い合った今回。
神話との一致を思ったのは、私の考えすぎでしょうか～？


◆黄金の林檎とは

ギリシア神話に登場します。

世界の果てにある、ヘスペリデスの花園。
そこにある黄金の林檎の樹になるリンゴです。

コレを食べると不死になれるそうですが、この樹には番人が。
火を噴き、百の頭を持つ竜ラードーンがこれを守っているそうです。
（この竜、名前で特撮ものを思い出します…）
ただし、ヘラクレスの１２の仕事の際に倒されたようですが。
（このあと、どうなったんでしょうか…？）


◇争いの発端

また、このリンゴはトロイア戦争の発端ともされています。
不和の女神エリスの手で、『最も美しい女神に捧げる』とされた黄金の林檎。
これを三人の女神が争い、誰が最も美しいのかゼウスの判断に委ねます。

女神の一人はゼウスの妻、神々の女王である女神ヘラ。
もう一人はゼウスの娘にして、知恵と争いの女神アテネ。
そして最後の一人は、愛と美の女神アフロディーテ。

……判断に困ったゼウスは、ひとりの羊飼いに判断を委ねました。
（誰を選んでも、何かトラブルが起こりそうですね～）

三人の女神は自分を選ばせようと、着飾った姿でそれぞれにささやきます。
ヘラは『世界の支配』を約束し、
アテネは『戦いにおける完全な勝利と知恵』を、
アフロディーテは『世界一の美女』を妻にさせよう、と――。

悩んだ末に羊飼いのパリスは、世界一の美女を望みました。
アフロディーテの言葉に従い、彼は世界一の美女ヘレネをさらってきます。
（女神様が約束したから、大丈夫だとか思っちゃったんでしょうか？）

ところがこの美女、スパルタという国の王妃だったのです。
……更に言えば、パリスは実はトロイという国の王子だったのです。
やがてこのことを発端に、トロイア戦争が起こるのでした。
（もっと詳しい事はあちこちで書かれているので、割愛です）
どうやらパリスもヘレネも最終的には殺されてしまうようですね…。


トロイア戦争は神話上のものですが、実際に起こったか否かも賛否があるのだとか。
もしかしたら遥か昔、世界結界の無かった頃にあった事なのかもしれませんね～。